こんにちは!まかろんです🌸
今日から○日目〜というのを辞めました。
タイトルも少しいじっています。
はい。
早くも更新の日にちが空き始めたからです(笑)
自分にプレッシャーをかけるつもりで,100日間記録と息巻いて書き始めましたが,ブログの質と日数のバランスを考えた時に,「無理に100日って決めなくてもいっか」となりました(自分に甘々)
その代わりに,ブロガーとしての質の良いブログを“資産”として残すために,試行を重ねていきます。
さて,本日は私が兼業している夜職について書いていきます。
きっかけはyoutubeから
タイトルにある通り,私は“キャバ嬢”をしています。
キャバ嬢と言っても,東京の歌舞伎町や大阪の北新地というようなあんな感じの煌びやかなお店とはちょっと違って,片田舎のキャバクラです。
シャンパンぽんぽ〜ん!とか

テキーラ観覧車〜

というのはなかなか無いです。
(そもそもテキーラ観覧車はウチにはありませんでした)
ちなみに皆さんはキャバ嬢やキャバクラのイメージとしてどんなものを思い浮かべますか?
ざっと思いつく限りだとこんな感じでしょうか
まかろんもキャバ嬢になろうとしたきっかけはYouTubeからでした。
3年前から見ていた「キャバクラのドキュメンタリーチャンネル」でネイルサロンを経営している方がキャバ嬢を始めるという回が放送されました。
その方は
ネイルサロンのお店を増やしたくて。お金を貯めるとしたら夜職だと思ってはじめました。
とおっしゃっていて
「確かに!!」
と思ったのです(単純)
こうして私のキャバ嬢生活がスタートしました。
キャバ嬢のスキルは,実は営業の最強スキル!?
キャバクラに勤務するにあたって良いこと。
それは「特別なスキルや資格はいらない」ということです。
この4つがあれば,面接で落ちることは滅多にないというのが肌感です。
入るだけであればハードルは一般企業と比べて高くはないです。
問題は入ってから…
ここで皆さんに聞きたいです。
キャバ嬢は楽して稼いでいると思いますか?
現職で働いている私から申し上げると,
“比較的楽に稼いでいる事実がある”ということには賛同です。
実際,キャバ嬢は高単価な環境下で働いているため,
サービスを提供している空間,お酒,サービスの特性など
「そこでしか体感できない」
という特別感に価値が置かれているので,
「このサービスをこの空間とこのお酒で体感するなら数万円はかかるだろう」
という認識が一定の人数には浸透しています。
そのため,ある程度の方々はキャバクラに来たら,安くても数万円はかかるだろうという前提で来てくださいます。
一回につき数万円かかるサービスと言ったら,良いところのコース料理や,高級エステなどと肩を並べる金額設定となります。
すでに高級であるという認識の上で来ているお客様が多いので,「良いよ良いよ〜。○○ちゃんの好きなもの頼みな。」なんて言ってくださる気前の良いお客様が来てくださった時などは,キャバ嬢の意図せず単価が上がる場面などもあることは確かです。
しかし,キャバ嬢として正しいスキルと能力を健全且つ健康に使ったとしたら,果たして楽に稼ぐことができるでしょうか?
この場におけるキャバ嬢のスキルと能力は主に4つで
- ヒアリング力(相手のニーズを引き出す力)
- 営業・プレゼン能力(説得力,クロージング力)
- 人脈形成力(人付き合いのコツ,信頼関係の築き方)
- マーケティング感覚(客層分析,リピーター獲得)
私を含め多くの同業者さん達は,感覚的に上記のスキルを使っていると思います。
案外こうしてみると,割と高度なことやってんな〜(笑)と思いました。
問題はこれらのスキルを健全且つ健康に使うという点です。
2024年8月に有名キャバ嬢がお客様からの暴露によって炎上し,騒動が起こりました。
様々な媒体で拡散され,賛否両論いろんなコメントが溢れていましたね。
この騒動の原因となったのは,ズバリ「色恋営業」です。
いやいや,疑似恋愛の場なんだから色恋して当たり前でしょ?
そう思われる方もいると思います。
該当のキャバ嬢もかなり儲けているワケですから。
しかし,結果として色恋営業の末路がいいケースであったことは少ないです。
お客様はもちろん,キャバ嬢の方も。
色恋営業の落とし穴
キャバクラにおける「色恋営業」は実は落とし穴だらけです。
先ほど述べた,ヒアリング力・営業,プレゼン能力・人脈形成力・マーケティング感覚の4つの能力を“健全且つ健康に使う”ことが難しくなるからです。
色恋営業はお客様がキャバ嬢に抱く恋愛感情の元に行う営業方法になるので,お客様との関係を続ければ続けるほど,心の距離の保ち方がわからなくなってしまいます。
「色恋営業」しているのも仕事の一環なんだから理解して
とお客様に苦言を呈することもあるでしょう。
私自身もガチ恋のお客様と言い合いになり,予定していた売り上げが半分以下になったこともあります。
しかし,キャバ嬢側の話をいくらしたところで,今までそのお客様に植え付けてきた価値の方向性が違ってしまえば当然お客様はクレームを言い,売上の減少,最悪の場合失客になるわけです。
いわゆる,失客=切ることはキャバクラでは度々起こることではありますが、一から顧客を探し、分析して営業、リピーター探しとしたところで、営業方法の根本が同じであれば、いずれまた“切る”未来からは逃れられません。これは、営業職において本末転倒です。
2025年3月に風俗営業法の改正により、ホストの色恋営業が規制対象となりました。売上目的に「シャンパンを注文しないなら会えない」という内容の営業トークも規制の対象になっています。
ホストはダメで、キャバクラはいいのか?
こういった意見もちらほら見受けられます。
現状では、ホストクラブの方が「女性客が貢ぐ」スタイルであり、借金や自己破産により売春行為などが横行し社会問題になりやすい傾向にあり、キャバクラではそこまで深刻なケースは少ないということから、明確に「色恋営業禁止」とまではいっていません。
ですが、ロマンス詐欺やストーカー行為、果ては殺傷事件まで引き起こす原因となる「色恋営業」であげる売上に、価値はあるのでしょうか。
正しいスキルの活用法
現職のキャバ嬢である私は,爆発的な売上を上げれてはいません。
ですが,お客様は1年以上続いて通っていただいています。
ガチ恋のお客様とも今では和解し,お客様のタイミングでお店に通い続けていただいています。
1年以上人を動かし続けるという技術は,簡単にできることではありません。
人は結局心を掴まれた人からものを買う,といういことを身をもって学んできた私が先述したスキルの正しい活用法についてお伝えします。
⑴聞き上手は売り上手
まずはヒアリング力についてです。相手のニーズを引き出してその人が何を求めているのかを知らなければなりません。
聞き上手というのは,ただ相槌を打って聞くということを言うのではありません。
例えば新規のお客様が
「飲み会終わりで,ふら〜っと立ち寄ってみたくなった」
という来店理由だとします。
ここで瞬時にキャバ嬢としてお客様の表情,声のトーン,目の動かし方などを見てその内側にある別の理由を探します。
飲み会が楽しくなかったのかな?
それとも気分が良くなってもっと楽しく飲みたくなったのかな?
それか昨日落ち込むようなことがあって誰かに話したくなったのかな?
そんな予想を立てながら,本当はお客様が何を思ってお店に立ち寄ってくれたのかということを聞き出さなくてはいけません。
そんな時ダイレクトに「今日はなんでここに来てくれたんですか?」と聞いても特に親しくない,ましてや初めましての人に対して本音を言ってくれる人はなかなかいないでしょう。回り道をしながらも聞き出す能力がある人が,いわゆる聞き上手な人であると思います。
「初めまして。まかろんって言います。飲み会終わりに来てくださったんですね!嬉しいです。良かったらもっと楽しんでいってくださいね。」
「お兄さんのお名前は?○○さんっていうんですね!よろしくお願いします。○○さんはお酒は濃い方が好きですか?それとも薄い方が好きですか?」
「少し濃い目が好きなんですね!私はお酒が弱いのでお酒に強いの憧れます。普段から飲まれたりするんですか?」
こんな内容な話から始めていきます。
重要なのが,自分が喋ったら最後はお客様に質問で返すということを意識すると自分ばかりが喋ってしまうということは少なくなると思います。ただ注意したいのが,あまり質問が多すぎると尋問のように感じてしまう場合もあります。実際私も別のキャストさんのヘルプに着いた時にお客様から「取り調べかよ」と言われたことがあります(笑)。ベストな頻度としては,3〜5ターンに1回質問をすると人は興味を持たれていると感じるといわれています。
また,オープンクエッションとクローズドクエッションのバランスを保つことも大事です。オープンクエッションは「どう思う?」「どんなことがあった?」というような具体的な内容について質問する技法,クローズドクエッションは「はい」「いいえ」で答えられる質問をする技法のことです。
これらをうまく活用しつつ,お客様の感情に共感しさらに深掘りする質問をすると受け入れられていると感じやすいです。あとは,お客様の話をあえて繰り返して確認しつつ,オープンクエッションで質問するというのもお客様との仲を深めやすいです。
例えると
「最近ゴルフにハマっててね」
「へぇ!○○さんゴルフにハマってらっしゃるんですね!いつからハマったんですか?」
というような感じです。
自分の話を聞いてくれている,興味を持ってくれているという2つの安心感を同時に持ってもらうことができるのでオススメの手法です。
⑵信頼関係継続のさせ方
お客様がものを買うときに考えることは「自分の未来が良くなるのか」ということです。その商品を買えば,癒される,自慢できる,優越感を感じられる,承認欲求が満たされる。様々な願いが叶えられるということが一番重要になります。
その願いを叶えられる商品は“私だけ”という特別感を演じることができれば,お客様はキャバ嬢の私という商品を買ってくれます。
しかし,ここで間違いが起こりやすいのです。
キャバクラ=色恋,という方程式に囚われてしまうと,恋人になるという欲求を叶えなければ不正解という誤解が生じてしまいます。
全ての欲求が解消できる商品なんてものは存在しません。
存在していないからこそ,代替品があるのです。
出来ること,できないことは明確にしていいんです。
「まかろんちゃんのことが好きだから付き合ってほしい」
「○○さんありがとうね。○○さんの気持ちはすごく嬉しいよ。私は今キャバ嬢の仕事をしているから○○さんの恋人にはなれない。でも,○○さんのことは誰よりも分かっている自信があるから私でよければこれからも話を聞かせてくれたら嬉しいな」
ここまで伝えてお客様の気持ちが離れてしまったら仕方がありません。
「もうちょっと通ってくれたらね!」
「1年通ってくれたら付き合お!」
こういう言葉を言ってしまいがちになりますが,お客様にしてみれば餌をちらつかされている状態なだけです。トラブルの元になりかねない営業方法でしかないので,最初に出来ないことははっきり伝えてしまいましょう。冷やかしのお客様と本当のお客様を見誤ってはいけません。こちらが不誠実であれば不誠実なお客様しかつかないです。
せっかく相手のニーズを正確に捉えたのに,売上を意識しすぎるあまりの関係の継続は,結果的に身を滅ぼすことになります。
⑶あくまでもビジネス
⑴と⑵をしっかり間違えなければ,人柄に惹かれてお客様はついてきてくれます。ですが,お人好しであり続けるのも違うと思っています。お客様に遠慮して,自分のキャバ嬢としての価値を下げてしまっては,せっかく特殊な営業職をしている意味がありません。
酔っ払ってお触りしてくるお客様もいないわけではないです。
でもキャバクラはお酒と会話を楽しむ場であり,お触りを楽しむ場ではないです。
お客様の中には,風俗ではなくキャバクラでお触りするからこそ特別感があって良いという方もいらっしゃいますが,そう言ったお客様は冷やかしのお客様と変わり無いので,声を大にして「やめてください」と言いましょう。それでも聞かない場合は,お店のスタッフに相談してNGもしくは出入り禁止にしてもらうのも手です。業務外のことを行う必要はなく,それでキャバ嬢としての価値が下がってしまったらもったいないです。
そうしたお客様以外の方で,ビジネスとして単価を上げる方法としては,
「キャバクラという場でお金を払ったからこそ楽しめるものがある」
という価値観をお客様に伝えることもキャバ嬢の仕事だと思っています。
例えば
「キャバクラでシャンパン飲んでる人ってかっこいいよね!」
「この前出張できた人がみんなにテキーラ飲ませてくれて超楽しかった!」
「みんなでワイワイすると嫌なこととか忘れられるよね!」
というような切り口から,お客様がどんな反応をしてくれるのかを分析します。
「シャンパンは高いでしょ〜」という人もいれば,「いいね〜じゃぁ今日も飲んじゃう?」と言ってくれる人もいます。それは,言ってみなければ分からないことです。
その人の予算がどのくらいで,どんな金銭感覚で,ここまでならお金を払いたいと思ってくれている。
そうした分析を,1日1日丁寧にやっていかなくてはなりません。
先月はこれくらい出してくれたけど、今日は違う気分かもしれないので。
お客様が来店した時、ラインで話している時、イベント前の時。
そうした毎日ごとに分析して、更新していかなくてはいけないのです。
まとめ
最初は簡単そうに見えていたキャバ嬢という仕事。
今では今まで経験したどの職業よりも頭を使って営業している毎日です(笑)。
YouTubeやSNSで、数多くのシャンパンの写真を目にします。
その本数が、嘘か本当かは本人たちしか知り得ませんが、ただ一つ言えることは、
架空に作り出した売り上げから得られるものに価値はない
ということです。
かといって、がむしゃらに直向きに働いた末に得られるものが「苦労」だけは悲しすぎます。仕事は、「人がやりたがらないものを代わりに行う」からこそ対価としてお金が支払われます。お金が支払われるということは「ボランティア」「慈善活動」ではありません。
お金が支払われるからこそ、高いスキルも必要であり、高め続ける、考え続ける努力ができるからこそドリンクやシャンパンが下り高報酬が得られます。
でも、ただ「高い報酬が欲しい!」というだけではそうは問屋が卸しません。
業界に入れば誰もが「プロ」になります。
「プロ」は良い商品を生み出すことは当たり前。
その良い商品の価値交換をお客様にもお店にも行えるのが「本物のプロ」であると私は思います。
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